小説を書きはじめて、気がつくと2年が過ぎた。別に小説が書きたかったわけではなく、コロナになって演劇も書けないし、ブログもだいぶ形になって、まあ、なんとなく、そういう気分になった。
とはいえ、ひとりで時間と向き合うことがたまたま二年前には出来て、そんなこともあって書き続けた。縁あって出会ったmonogataryは、当時毎日お題を出すシステムで、これは自分にはとても楽だった。正直言って書きたいことなんてそう簡単にないし、演劇を書いている時に学んだことは、作品にするためには、最低2つの話がなければ転がっていかないということだった。
自分の考えつく物語なんてたかがしれている。でも、ふたつの別の話が一緒に進んでいくと、どこかでつながって物語らしく見えてくる。monogataryのお題は、ちょうど自分に二つ目の話をくれるのだ。自分が考えていた、書きたいと思うエピソードを違う角度から見て、なんとかつなげていく。そうすると、物語が動き出すわけだ。
1年間ぐらいは楽しく遊んでいたけれど、もともとマルチタスク型だから、ブログに戻ってみたり、デジタル参考書をnoteに書いてみたりもしたくなって、突然、小説欲がおさまった。自分なりに思い当たる節は実は結構あるんだけれど、ここには書かない。とても恥ずかしくって。
と思っていたら、2年前のこの時期に小説を書きたくなったように、今、少しばかり、フィクション系の創作意欲がちょっと出始めた。
不思議。
ありのままを書くというより、何か本当のフィクションを書こう、というようなそんな感じ。でも、もともと自分が書こうとするものは、ちょっとお説教くさいテーマみたいなものを据えて、monogataryのお題の力を借りてフィクションにしていくような手法で成り立っていたから、そのお説教臭さというか、伝えたいテーマというか、そういう部分を捨てるのに勇気がいるし、それはそれで書く動機に欠けていく。
というわけで、ずいぶん前に名前だけつけて立ち上げて、一回も書かなかったブログをはじめて書いてみることにした。
何気なく思ったことを書く…というだけでも職業柄難しくて、何かしらのテーマに託して書いてきたけれど、「小説を書く」「演劇を作る」というようなテーマにしぼった上で呟けば、成立するんじゃないかという淡い期待。
で、ここに何か書いていけば、小説をちゃんと書きたくなったりするんじゃないかという期待もあったりして。
なので、当面ひっそり書いてみます。