雪が降ると大騒ぎになるのが首都圏。
でも、こどものころはもう少し降っていたような気がする。降らなくなったから騒ぐようになるのかもしれないけれど。
首都圏では、雪が降ることは非日常で、台風がきて学校が休みになる感じに似ている。台風に比べれば、雪合戦をしたり、雪だるまを作ったりできるから、不謹慎さは少し減るけれど。
こどもは、雪が降るだけで大騒ぎ。積もってもいないのに、きっと子どもたちは校庭で走り回っていることだろう。
雪が降って喜べるか、溜息をつくかで、大人になったかどうかがよくわかる。
個人的には、雪を楽しむおおらかさを持ちたいと思いつつも、ああ、出勤はどうなるんだろう、休みになったとして仕事の調整をしないと…というどうでもいいことの方が勝ってしまうのが大人というものだ。
大人は常に不自由だ。
最近は、台風や大雪が予想されれば、交通機関とめたり、仕事をとめたりするようにはなってきたけれど、結局、その日にやらなくちゃいけないことがどこにまわるとするならば、なんとか今日のうちに片付けたいよね、みたいなことを自主的に希求してしまったりするわけだ。
それもきっといけないのかもしれないけれど。
というわけで、無理して仕事に向かって雪のトラブルに巻き込まれてしまったりもする。
そんなのを見れば見るほど、雪は降らないでほしいと期待する。
で、今回、結局首都圏では、積もる、厳密に言えば、子どもが雪だるまを作ったり、雪合戦をするほどの雪が積もることはなかった。
うちの子どもは、がっかり。
学校からの帰りに、みぞれまじりといえばぎりぎり雪もあるけれど、ほとんど雨となった中、道路の片隅になんとか雪の名残がある程度の積もっているところを、靴で踏んで楽しんだぐらいがせいぜいだったようだ。
私はほっと一息。予定されていた出張も、予定通り車で向かう。おかげで違う日にもう一度向かう手間は省けた。で、積もらなかったおかげで、翌日の出張も予定通り車で向かう。すべては予定通り。
大人と子どもで、こうも反応が違うのは不思議。
それにしても、雪は降らない。ありきたりだけれど温暖化なのかな。それとも気のせいなのかな。